メンタルヘルスの不調……。原因はどこにある?【ストレスチェック徹底活用コラム】

Facebookでシェア ツイート

メンタルヘルス不調の原因は大きく2つに分けられる

ストレスをためないように意識して生活していても、誰でもメンタルヘルス不調に陥る可能性があります。不調の原因について知らなければ効果的な対応を取ることは難しいため、まずはメンタルヘルスを悪化させる原因を把握することが大切です。

メンタルヘルス不調の原因は、大きく2種類に分けられます。

外部から与えられる「外因性」のストレスであれば、その要素から遠ざかることでメンタルヘルス不調を和らげることができます。一方、自分自身の内側から生じる不安などによる「内因性」のものであれば、不安のもととなっている事象を特定し、その事象の捉え方を変えることで対処できます。

さらに、外因性、内因性どちらの原因も、仕事に関連する「職場要因」とプライベートに起因する「私的要因」に分けることができます。「職場要因」は職場改善活動を通じて、「私的要因」に関しては専門家による治療やカウンセリングを通じて改善が見込めます。

メンタルヘルス不調はこれらの要素が複雑に絡み合って起こることが多いので、原因については慎重に分析を行わなければなりません。

外因性と内因性

<外因性>
外因性のメンタルヘルス不調は環境によって発生することが多く、本人の能力を超える業務負荷や人間関係におけるトラブルが最たる例です。また、引っ越しや転職、結婚、出産といった環境が急激に変化するときは、その変化に対応できずにストレスをためてしまうこともあるので注意が必要です。

対策としては、業務負荷の軽減や配置転換などが挙げられます。ほかには、地域や会社の催しに参加してみたり、友人と話す機会を増やしたりするなど交友範囲を広げて理解者を増やし、視野が狭くならないような工夫をすることで心に余裕を持つことができるようになります。

<内因性>
内因性のメンタルヘルス不調は、主に本人の感覚によってもたらされます。ミスをしたときの無力感や達成感が得られないといった心因性のものが多く、簡単には解消できないケースが多いことが特徴です。

ミスを受け入れつつも、いつまでも思い悩まないようポジティブに物事を考えるなど、思考の切り替えがカギとなります。とはいえ、簡単に解決できるものではないので、セルフケアやラインケアを活用するほか、専門家の助けを借りるのが良いでしょう。

職場要因と私的要因

<職場要因>
社会人のメンタルヘルス不調の原因で多いのは、やはり職場要因です。職場の人間関係がうまくいかなかったり業務にかかる負荷が大きかったりと、自分だけではコントロールできない要素があるためストレスが大きくなる傾向があります。

メンタルヘルス不調が労災に認定されるかどうかは、この職場要因の大きさが基準となっています(*1)。業務上で負った傷害や病気のほか、重大な仕事上のミスや極度の長時間労働(週40時間を超える労働)、各種ハラスメント、退職の強要などは、いずれも職場要因としてその心理的負荷を測り、その評価によって精神障害の労災認定がなされます。

上司や産業医への相談を通じて、なるべく心理的負荷を軽減するように努めることで改善が期待できますが、事業者が積極的に関与して職場の改善活動を行うことが最も効果的です。

<私的要因>
プライベートにも、メンタルヘルス不調の要因となるさまざまなストレスが存在しています。病気や離婚、親戚トラブルや金銭トラブル、事故や住環境の変化、アルコール依存など、仕事とは関係のないところで生じるストレスにおいては、本人の解決する意志が欠かせません。

職場要因よりも私的要因が大きいと判断された場合は、メンタルヘルス不調が労災認定されないケースもあります。健康に働くためには、職場だけではなく日常生活にも注意を払う必要があるのです。

プライベートに関して事業者が関わるケースは少ないため、自分の力で乗り越えなければなりません。自分一人で対処することが難しい場合は、家族や友人、医師やカウンセラーに相談することをおすすめします。

メンタルヘルス不調の原因を分析するときは、抱えているストレスが外因性、内因性、さらに職場要因、私的要因のいずれに該当するのかについて整理します。そして、原因に合った対策を講じて悪化を防ぐことが重要です。

これらの要因が同時に存在するケースでは負のスパイラルに陥りやすく、メンタルヘルス不調をますます悪化させてしまうことがあるので、特に内因性や私的要因が絡む場合は、専門家に助力を求めるなど慎重な対応を取ることが望まれます。

*1 厚生労働省 「精神障害の労災認定」

(Visited 5,145 times, 1 visits today)

【筆者プロフィール】

「アドバンテッジJOURNAL」編集部
人事領域で関心が高いテーマを取り上げ、押さえるべきポイントやつまずきやすい課題を整理。人事担当者や産業保健スタッフの“欲しい”情報から、心身のヘルスケアや組織開発、自己啓発など従業員向けの情報まで、幅広くラインアップ。「個と組織の未来基準の元気を創る」トピックスをお届けします。

Facebookでシェア ツイート

関連記事RELATED POSTSすべて見る>>

無料 お役立ち資料ダウンロード 最新情報をお知らせ ADVANTAGE NEWS