導入事例

東急リバブル株式会社

「無駄の無い管理」を目指して

健康経営に取り組む足掛かりに

東急リバブル人事部 新妻様

 Livable Life Promotion計画、通称LLP計画という独自の施策計画に則って従業員のこころとからだの健康施策を実行している「東急リバブル株式会社」。
業績や業容が拡大するにつれて従業員の数も年々増加しており、それに伴い組織体制上の課題も浮かび上がってきたそう。一体どのようにして東急リバブルは事業規模拡大と健康経営を両立させているのか。
同社より人事部の新妻久幸氏をお招きして、2020年12月15日に開催された弊社Webセミナー『「東急リバブル」に聞く!健康経営推進施策を支える休業者管理の取り組み』の内容をレポートいたします。

— 会社規模の拡大に伴って浮き彫りとなった休業者管理課題

 東急不動産ホールディングスグループの中核会社として不動産の売買仲介業を営んでおりますが、近年の売買仲介件数の増加に伴い、社員数も2015年度の2,764名から2019年度には3,424名と着実に増えてきております。さらに、業容拡大ということがありまして、売買仲介以外にも不動産開発や不動産ソリューション、海外事業など不動産に関連する業容が拡大している状況になっております。

 この業容拡大によって、組織も拡大。一方で、本日のテーマである産休・育休や疾病者管理といった休業者管理は、どうしても組織内で情報がクローズされやすく、課題感を持っていました。

— 組織体制の複雑化による情報共有の難しさ

 当社は事業部制を取っております。その中で各本部に人事担当がおり、社員の窓口は本部人事担当が対応します。そのため、従前はフォルダの管理やタスク管理といった休業者管理は各本部の人事担当者に委ねておりましたが、情報共有の課題感がありました。例えば本部内においても、担当者Aさんが、担当者Bさんの休業者の情報を閲覧しようと思ってもファイルの所在がわからない等で情報共有がスムーズにできない場合がありましたし、人事部と各本部においての情報共有は組織を超えるため、意識的に連携をする必要がありました。

 こういった課題を解決するために「システム化による見える化」を検討することとなりました。

— ハーモニーを導入するに至った3つの決め手

 その中で当社の場合はハーモニーを導入したわけなのですが、決め手が3つあります。

 1つは産休・育休と疾病者管理の両方の管理が可能になるという点です。やはりシステムを導入するには費用対効果が必要で、産休・育休がかなり増えてきていたこともあり、決めての一つとなりました。

 もう1つは自社に合わせたタスク管理ができる点です。これは単純にデータを見える化するだけなら共有のファイル保存機能があればよくて、様々な手段があると思います。ただ、休業者管理においては、「いつまでに」しなくてはいけないというタスク管理が必須となりますので、正しくモレなくを考えた時に、手入力の表計算ソフトではなかなか実現が難しかったです。

 最後は、担当者へのリマインド通知が出来るというところです。表計算ソフトの場合は、自らの意思でファイルにアクセスする必要がありますが、ハーモニーだとシステムから予定を通知してもらえるので、担当者の精神的なプレッシャーも軽減され、結果タスク実施モレの防止にもつながったと考えます。

— ハーモニー導入が健康経営推進の足掛かりに

 ハーモニー導入によって、社員側のメリットは、やはりスムーズな手引きが出来るようになったのが一番でしょうか。社員にとって休業は頻繁に起こる事ではありませんので、当たり前ですが、必要な手続きをしっかりして、適切に連絡を行う。こういった地道な部分が大事な事だと感じます。また、手続きを忘れがちな社員には、こちら側から電話をしてみるなど、今まで以上に手厚い配慮ができるようになりました。

 会社側のメリットは、何より人事担当者の生産性向上が一番だと思います。効率化により生まれた時間を別の何かに注力する時間に充てることができたので、当社では「健康経営に注力しよう」という話になりました。

— ハイリスクアプローチからポピュレーションアプローチへ

 当社で健康経営を推進するにあたっては、まず「ハイリスクアプローチ(目の前の体調不良者への対応)」から始めてまいりました。それはハーモニーの導入によって安定的なものになってきたので、次の段階として「ポピュレーションアプローチ(対象者を一部に限定しない集団全体でのリスク対応)」に移行しております。例えば、全額会社負担による予防接種の実施です。今年(注:2020年)に関しては病院に行ってもインフルエンザの予防接種を受けられない状況もあるだろうと思いまして、会社に医師を呼んで実施いたしました。こちらは非常に好評でしたね。

 各種認定というところでは、健康経営優良法人2020(注:同2021も連続取得)と、健康保険組合との「コラボヘルス」を通じて健康優良企業・金の認定を頂いております。

— 自分以外の「人」の困り「事」を助けるのが「人事」の仕事

 人事の仕事には正解が無い事が多く、苦労されている人事の方も多いと思います。かつての上司に、自分以外の「人」の困り「事」を助けるのが「人事」の仕事だよ、と言われたことがあります。私もこの仕事をやり始めて概ね13年ほど経ちますが、まだまだ毎日新しい発見があり、とても奥深くやりがいのある仕事だと思っております。人事は会社の根幹を為すものですので、是非皆様と一緒に盛り上げていけたらと思っております。ありがとうございました。

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