若い部下に話しかける男性

もう悩まない!今どき若手社員の育成方法。成長を促すコミュニケーションとは

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若手社員のエンゲージメントを高める重要性が問われる一方で、その特性や世代環境の違いからマネジメントの難しさを感じる管理職は多いのではないでしょうか。この記事では、押さえておきたい若手社員の特徴をはじめ、成長を促すコミュニケーションポイント、管理職自身が身に付けたいスキルなどを解説します。

若手社員の特徴5つ

デジタル機器を使用しながら話す若者達

若手社員を育成するためには、近年の若手世代についてよく知ることが大切です。そこで、すべての若手社員に該当するわけではないですが、近年の若手社員に比較的よく見られる特徴を5つ例に挙げて解説します。

<若手社員の5つの特徴>

  • 圧迫的に叱られることに慣れていない
  • ITを通じたラフな交流が得意。敬語・長文は苦手に感じる
  • 失敗したくないため、マニュアルや細かな指示を求める
  • 周りの目を気にして報・連・相を避けてしまう
  • 仕事とプライベートをきっちり分ける

①圧迫的に叱られることに慣れていない

最近の若手社員によく見られる特徴に、理由などを聞かれず理不尽に叱られることや、大声で怒鳴られるなどの圧迫的な怒られ方に慣れていないことが挙げられます。これは若手社員が以下のように、厳しい指導や批判を避ける時代で成長しているため、管理職世代にあったような叱られ方に慣れていないことも理由と言えます。(圧迫感を与えるような感情的な叱り方は、若手社員相手に限らず適切ではないので、論理的に改善を促すような指導を心がけたほうがいいでしょう。)

<若手社員の時代背景>

  • 自己肯定感を高める目的で、褒めて才能を伸ばす教育方針の中で育ってきている
  • 体罰やハラスメントが問題となってきた時代である
  • SNSなどでも炎上が話題になる

②ITを通じたラフな交流が得意。敬語・長文は苦手に感じる

SNSなどを頻繁に利用する世代の若手社員は、短文でやり取りする機会が多く、フランクに発信をすることにあまり違和感を覚えない人もいます。小さな頃から携帯電話・パソコン・スマートフォンなどに慣れ親しんだ世代であり、また、飲みニケーションなど以前は当たり前のように行われてきた上司とのコミュニケーションの取り方も、現在では異なってきていることも一因です。

このような若手社員の中には、目上の人を想定した敬語などを使うことが苦手な人や、長文にあまり慣れておらず読むのも書くのもあまり得意ではない人もいます。

③失敗したくないため、マニュアルや細かな指示を求める

現代の若手社員は、仕事内容に関して適切な指示を必要とするケースがあります。効率を重視したり、失敗を恐れたりするあまり、指示されたこと以上の仕事はしない「マニュアル必須」の状態になりがちです。指示されたこと以外に臨機応変に対応するのが苦手で、指示待ち状態の特徴も見られます。

④周りの目を気にして報・連・相を避けてしまう

人に自分がどう見られるかという部分をとても気にする傾向にあるのも、現代の若手社員の特徴です。例えば「わからないことを尋ねて煩わしいと思われないか不安」「忙しいときに話しかけて面倒だと思われたくない」などの理由から、職場において報告・連絡・相談を苦手とするタイプが多いでしょう。

また、常にネットから情報を得る癖がついているため、わからないことを自分で考えるよりも前に、すぐにネットで調べてしまう一面もあります。これらのことから、周りとのやり取りをしないまま、どんどん自分独自に仕事を進めてしまうケースもあるようです。

⑤仕事とプライベートをきっちり分ける

仕事とプライベートをきっちり分けたがるのも特徴の1つです。以前は、仕事が終わった後に上司と部下・同僚同士などでお酒を飲む、いわゆる飲みニケーションが当たり前のように考えられていた時代もありました。

しかし若手社員は、勤務後の飲み会やオフを使った企業のイベントなど、勤務時間以外の職場とのコミュニケーションを好まない傾向もあります。また、仕事を最優先しプライベートを二の次にするということもあまりないようです。仕事と同様に、プライベートも大切にしたいという考えも多いでしょう。

若手社員との関わり方のポイント6つ

若い女性社員を褒めて紹介する男性

若手社員を上手に育成するためには、管理職側が若手社員との価値観の違いを知り、関わり方を工夫することも大切です。ここでは、若手社員と関わる際、意識したいポイントを解説します。

<若手社員との接し方のポイント>

  • 未来志向のアドバイスを行う
  • 自己責任の考えを促す
  • 双方向のコミュニケーションを行う
  • 適切なバックアップで成長を実感させる
  • 若手世代の価値観を認める
  • 感謝をすることで承認体験を

コロナ禍でリモートワークの機会も増えている昨今、非対面にもなりがちですが、しっかりコミュニケーションを取りましょう。

1.未来志向のアドバイスを行う

叱られる・反対されるなどネガティブな対応に慣れていない若手社員は、未来志向のアドバイスをしながら教育していく方法がマッチしやすいでしょう。成長した未来のビジョンとともに、そこに至るまでにはどのようなステップが必要かを伝えることで、ポジティブな内容の指導になり、若手社員も落ち込まずに受け入れやすくなります。

2.自己責任の考えを促す

自己責任の考え方を身に付けさせることも若手社員の大事な育成方法です。例えば、能力や成長にあった裁量や業務の権限を与えて、若手社員に主体的に動いてもらいます。そうすることで、仕事を任されることによって、責任ある行動を取れるようになります。

「~~ができるようになった/~に強みがあるあなただから、仕事を任せられる」という期待感や任せる意味を伝えれば、若手社員も自らの成長を実感でき、生き生きと働けるでしょう。

3.双方向のコミュニケーションを行う

若手社員に対して、管理職と双方向でコミュニケーションをとれる場がいつでも存在することを実感させる必要があります。

具体的には、週次の1on1ミーティングや日次の朝会などを活用すると良いでしょう。また、管理職は若手社員がこのような場で積極的に発言できるよう、事前にその目的を伝えたり、若手社員が発言しやすいような空気づくりを心がけたりすることも大切です。

ワンポイント
若手社員とコミュニケーションを取る際、「アクティブリスニング」を実践すると良い。アクティブリスニングとは、話す相手にしっかりと向き合い、相槌を打ちながら話を聞いたり相手が自分の気持ちを整理しながら話せるように接したりすること。毎回長い時間を取る必要はなく、週に10分程度であっても定期的に続け、「いつでも気軽に話せる時間がある」と若手社員に感じさせることが重要です。

4.適切なバックアップで成長を実感させる

仕事で学び、成長し、経験やキャリアが豊かになっていることを実感してもらう必要があります。たとえば若手社員が仕事で結果を出したときは、それが企業にどのように貢献しているのかを実際に言葉で伝えること・褒めることが大切です。

そうすることで、若手社員自身の存在価値や仕事に対する意欲が高まり、よりエンゲージメントも向上します。若手の場合、経験が浅いために結果を出しにくいケースもありますが、その際は取り組む姿勢なども含め、行動に至るまでのプロセスや考え方を褒めることを心がけましょう。

ワンポイント
指示や命令ではなく、提案という形でバックアップを行うこともポイントです。若手社員が筋道に納得し、自身が結果に貢献できたと感じられる成功体験を得られるように、客観的な説明を意識しましょう。

5.若手世代の価値観を認める

育ってきた時代や環境によって価値観は多様です。自分の世代と若手世代の価値観にギャップが生じていても、否定せず、認めながら関わっていけるように意識しましょう。

例えばプライベートに関することなら、最初にそのような話をされるのが問題ないのか、あるいは好まないのかを確認しておくことで、互いに適切な距離感を保ちながら円滑なコミュニケーションを取れるようになります。

6.感謝をすることで承認体験を

若手社員が職場で存在価値を認められ、貢献を実感し、感謝されていると感じられるようなコミュニケーションを取りましょう。例えば、若手社員の仕事や行動に対し、理由を添えて「ありがとう」「助かっている」など感謝の言葉を伝えることが大切です。

些細なことであっても、上司に感謝の声をかけられることで、若手社員は「気づいてくれた」「こうすれば認めてくれるのか」という気持ちになります。このようなコミュニケーションは、上司への信頼、自信にもつながっていきます。

若手社員のエンゲージメントを高めるためにできること

1on1ミーティングをする若手社員と上司

若手社員の育成においては、管理職側の関わり方はもちろんのこと、若手社員自身の物事の捉え方や考え方を柔軟にすることも必要です。管理職が知っておくべきコミュニケーションや、若手社員が身に付けるべきスキルを紹介します。

これらを知っておくことで、双方にとってスムーズなコミュニケーションを取ることができ、若手社員のエンゲージメントも高まります。

【管理職】1on1の質を向上させる

若手社員のやる気を引き出したり、変化を汲み取ったりと円滑なコミュニケーションに必須なのが1on1面談です。1on1の目的やメリット、話すトピック、留意事項などをしっかりと理解することで、1on1の質が向上するでしょう。

【管理職】エンゲージメントの理解と改善方法を知る

エンゲージメントは、組織生産性を大きく向上する効果があります。これを正しく理解し、若手社員の育成に活かすことが重要です。エンゲージメントを改善するための対応や組織づくりの行動を、管理職が自ら考え実践できる状態を目指しましょう。

【若手社員】メンタルタフネス度を向上させる

メンタルタフネスとは困難が降りかかった時、悪い感情に振り回されることなく、解決に向けた行動を起こせることです。メンタルタフネス度を高めると、仕事で大きなミスをした場合でも、出来事を過剰に重く受け止めることなく、ストレスを溜めてしまうことを防げます。そして、自ら解決に向けた行動に切り替えられるようになります。

メンタルタフネス度が高いとストレス反応が低く、エンゲージメントも高い、といわれているため、ぜひ若手社員に身に付けさせたいスキルです。

アドバンテッジマネジメントでは、若手社員のエンゲージを高めるための各種研修を提供しています。

1on1面談力向上研修

【管理職向け】 1on1面談力向上研修

若手社員向け メンタルタフネス度向上研修

【若手社員向け】 メンタルタフネス度向上研修

若手社員の特徴を理解して、育成につなげよう

上司から評価され嬉しそうな若手社員

若手社員の活躍を引き出すためには、管理職側が若手世代の特徴を理解し、接し方を変えていく必要があります。若手社員との違いを理解しつつ、若手社員のエンゲージメントを高められる育成につなげていけるよう、この記事を参考に取り組むべき課題を明確にしましょう。

なお、本記事で紹介した特徴や傾向は若手社員全員に当てはまるものではありません。最終的にはしっかり個人と向き合うことを大切にしながら、コミュニケーションを取ってみてください。

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【筆者プロフィール】

「アドバンテッジJOURNAL」編集部

「アドバンテッジJOURNAL」編集部
導入企業数2,950社/利用者数417万人のサービス提供実績と、健康経営銘柄2023に選定されたアドバンテッジリスクマネジメントの知見から、人事領域で関心が高いテーマを取り上げ、押さえるべきポイントやつまずきやすい課題を整理。人事担当者や産業保健スタッフの“欲しい”情報から、心身のヘルスケアや組織開発、自己啓発など従業員向けの情報まで、幅広くラインアップ。「ウェルビーイングに働く」ためのトピックスをお届けします。

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