用語

レジリエンス

レジリエンスとは

レジリエンスとは、直訳すると「回復力」「弾力性」「しなやかさ」を意味する単語です。
これを心理学では、困難な問題や危機的な状況、トラブルやストレスに対する回復力として定義されています。

ビジネスにおけるレジリエンス

ビジネスの場面においては、仕事のストレスや逆境を跳ね返す回復力のことを指します。
レジリエンスが高い人、またはそれを身につけることによって、逆境においても落ち着いて処理ができたり、素早く対応したりすることが可能になります。

レジリエンスを兼ね備えた人は、健康でいきいきとしていて、心身ともに健康な状態でいることができ、仕事上で困難なことや、今まで経験したことがないことを任されたときにも、うまく乗り越えられます。レジリエンスは、ストレス社会をしなやかに生き抜く上で重要なスキルと言えます。

また、人事部門の役割として、従業員のレジリエンスを高めるように努めることは、個々の心身の健康を維持し生産性を高めることにもつながります。

レジリエンスの6つの要素

レジリエンスの向上には次の6つの要素が重要であるといわれています。これらは研修やコーチングを受けて、後天的に高めることができます。

自分の軸
ここでの自分の軸とは価値観ともいえるもので、自分の軸がある人は困難な状況でも冷静に対処できます。

しなやかな思考
自分の考え方のみにこだわることなく、違う意見を取り入れることができる力です。

対応力
問題を解決する力で、自分ではコントロールできない問題には距離をとり、自分でコントロールできること、調整できることに注力することができます。

人とのつながり
1人で解決できない問題も、上司や同僚と一緒に取り組むことで解決につなげたり、心の支えとして困難を乗り越えたりすることを可能にします。

セルフコントロール
ストレスがかかったり、負の感情が沸き上がったりしたとしても、冷静に自分の感情をコントロールすることで問題に冷静に対処します。

ライフスタイル
バランスのとれた生活や、仕事以外のものへの好奇心は、仕事のストレスからリフレッシュしたり新たな活力を生み出したりすることができます。

レジリエンスを高める施策

従業員のレジリエンス能力の高さはそのまま競争力の高さにつながります。レジリエンスを高めるための施策として、例を挙げてみましょう。

社内のコミュニティーを形成する
社内でのコミュニケーションの機会を増やしエンゲージメントを高めます。

レジリエント・リーダーを育成する
レジリエンス能力の高い人材をリーダーとして周りに働きかけることで、組織全体がレジリエンス能力を身につけていきます。

課題解決能力の高い人材育成
人事・総務主導で、アンガーマネジメントなどの研修を取り入れ、レジリエンスの高い人材を育成していきます。

上記の施策は一例にすぎません。従業員自身のセルフケアも重要ですが、人事部門としても個々のレジリエンス力向上のための施策を打っていくことはとても重要といえるでしょう。

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