悩みがちょっと軽くなる考え方のヒント~「どうしたら」「いかにこれから」を口癖にするポジティブ変換

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新年度が始まり、早1カ月が経過します。新生活が始まった方、異動や転勤で環境が変わった方もいらっしゃることでしょう。

今回は、新生活を送られている方もそうでない方も、今抱えている「悩み」が少しでも軽減されるような話をしたいと思います。

「他人」と「過去」で悩む人間

人間の悩みの多くは「他人と過去」だといわれています。

具体的に、悩みの例を挙げてみましょう。

<他人>
「職場の先輩は私の意見を聞いてくれない」
「あの人は私のことに理解がない」
「夫が家のことを全然やってくれない」
<過去>
「上司の言うことを聞いていればよかった」
「会社を辞めるなんて言わなければよかった」
「もっと親孝行をしておけばよかった」

なんとなく皆さんも心あたりがあるのではないでしょうか。

カナダ出身の精神科医エリック・バーンの「他人と過去は変えられない」という言葉の通り、他人と過去に対する悩みは変えられないので、延々と悩み続けることになります。

<他人>
「どうして、職場の先輩は私の意見を聞くことができないんだろう」
「なんで、あの人は私のことを解ってくれないんだろう」
「なぜ、夫は家事を手伝うことができないんだろう」

<過去>
「なんで、あのとき私は上司の言うことに従わなかったんだろう」
「どうして、私は仕事を続ける選択をしなかったんだろう」
「なぜ、親が生きている間に親孝行ができなかったんだろう」

他人と過去の悩みの多くは「なんで」「どうして」「なぜ」で始まり、「~できない」「~してくれない」「~できなかった」「~しなかった」で終わります。つまり、他人と過去の悩みは文章にするとネガティブな(否定形の)言葉で終わるのです。

このようなネガティブな発言はネガティブな考え方、そしてネガティブな感情につながり、こころの不調を起こすことも考えられます。

変えられるのは「自分」と「未来」

エリック・バーンは「自分と未来は変えられる」という言葉も残しています。

そこで、「他人と過去」を「自分と未来」に切り替えます。つまり、他人の 「~できない」「~してくれない」を自分の「~できる」「~してくれる」 に、過去の「~できなかった」「~しなかった」を未来の「~できる」「~ していける」に切り替えるのです。

そのためには、文章の始めの「なんで」 「どうして」「なぜ」を「どうしたら」「いかにこれから」に切り替えます。先ほど挙げた言葉にある「他人」を「自分」に、「過去」を「未来」に置き換え、さらに「どうしたら」「いかにこれから」というニュアンスを含めてみましょう。

<自分>
「(自分が)どうしたら、職場の先輩は私の意見を聞いてくれるだろう」
「(自分が)どうしたら、あの人は私のことを理解してくれるだろう」
「(自分は)いかにこれから、夫に家事を手伝わせることができるだろう」

<未来>
「どうしたら、上司の言うことに従うことができるようになるだろう」
「どうしたら、仕事を続ける気力と集中力を身につけることができるだろう」
「いかにこれから、自分の親以外の人に貢献していけるだろう」

いかがでしょうか。

このように、「~できない(できなかった)」「~してくれない」「~しな かった」というネガティブな言葉を「~できる」「~してくれる」「~していける」というポジティブな言葉に切り替えることによって、他人と過去の悩みを自分と未来の「課題」として考えることができるようになります。

また、これらの言葉は部下や後輩や子供の教育や指導にも使えます。
「どうしたら、目標を達成できるようになるだろうね」
「いかにこれから、みんなで新しい企画を考えていこうか」
「どうしたら、あなたはしっかり勉強してくれるの」
といったように、少し伝え方を工夫することで、自分自身の「課題」としても意識することができるのです。

ネガティブをポジティブに変換するスキルを

自分に降りかかるネガティブな言葉や出来事に対して、それをポジティブにとらえて楽しく仕事や生活をしていくためヒントとして「ネガポ辞典」(ネガポ辞典制作委員会、主婦の友社)を紹介します。

この辞典には、自分が人から言われたネガティブな言葉や自分に起こったネガティブな出来事などの「ワード」ごとに、そのワードをポジティブに変換した具体的な例が掲載されています。代表的な変換例を紹介します。

<「あなたは○○だ」とネガティブな言葉を言われたときの変換例>
・「あなたは緊張感がない」→「私は肩の力が抜けている」
・「あなたはあきらめが早い」→「私は切り替えが早い」
・「あなたは存在感がない」→「私はまわりにとけ込める」
・「あなたは協調性がない」→「私はひとりの時間を大切にできる」
・「あなたは頭が固い」→「私は芯が強い」

<「自分は○○した」とネガティブな出来事が起こったときの変換例>
・「自分は失敗した」→「今回は成功へのかけ橋になった」
・「自分は不幸になった」→「これから幸せになれる」
・「自分は上司に怒られた」→「またひと回り成長できる」
・「自分は引きこもりになった」→「私は蝶になる前のさなぎ」
・「今日はフンを踏んだ」→「靴を磨くいい機会ができた」

なんだかポジティブな気分になってきませんか。

まとめ

みなさんも自分の悩みや問題を「なんで」「どうして」「なぜ」と考えるのではなく、「どうしたら」「いかにこれから」という未来に向かってポジティブに考えられる言葉に切り替えてみましょう。

例えば、周りの人から「あなたは新型コロナに対して心配しすぎだ」と言われてネガティブな気持ちになったら、「私は常に新型コロナに対するリスク管理ができている」と切り替えて、ポジティブな気持ちになってみてはいかがでしょうか。

ちょっともやっとする出来事があったときに、この考え方を思い出してみてください。少し気持ちが軽くなるかもしれません。

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【筆者プロフィール】

キティこうぞう(本名:鬼頭 幸三)
株式会社アドバンテッジリスクマネジメント シニアコンサルタント
1987年株式会社名鉄百貨店入社。労働組合の役員を10年以上、また、2000年からの6年間は、名鉄百貨店労働組合執行委員長を務め、社員のカウンセリングにも関わる。その後、同社人事部で、採用および社員の人材教育・キャリア開発に従事。 アドバンテッジリスクマネジメント入社後は、労働組合や人事部での経験をもとにした、コミュニケーションやメンタルヘルスに関する研修や講演を行っている。

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