富士製薬工業株式会社
- 従業員規模
- 1000-1999名
- 業種
- 医薬品・科学
- お困りごと
-
- マネジメントスキル
会社の成長のために重要な人材育成において、エンゲージメント向上研修は効果的な打ち手でした
- 執行役員 開発企画部 部長長縄 正之様(左)
- 開発企画部 企画グループ 開発企画課天野 愛様(右)
医療用医薬品メーカーである富士製薬工業は、昨今の健康経営に関する注目度が高まるより以前から、社員が活き活きと働ける職場作りに取り組んできた。社員の成長が会社の成長につながるという経営理念を持つ同社は、コミュニケーション活性化による組織改善を見据えて2018年にアドバンテッジリスクマネジメント(以下ARM)の「エンゲージメント向上研修」を導入した。「社員の育成は最も取り組むべき施策のひとつという認識があった」と話す同社に、導入の経緯や展望をうかがった。
富士製薬工業 様の 研修プログラム対策 のPOINT
- POINT.1
- マネジメントスキル向上の為管理職向けの研修を検討
- POINT.2
- 部下のエンゲージメントを高める行動を具体的に考える研修内容に共感
- POINT.3
- 一層の組織活性化に向けて全社への展開も視野に
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人材育成におけるエンゲージメントの重要性に着目して導入
当社は社員の成長が会社の成長につながるという経営理念のもと、人材育成を最も取り組むべき施策として捉え、積極的に取り組んできました。一方で、上司と部下のコミュニケーション不足が一因とみられる業務上のミスもゼロではなく、まずは管理職側のマネジメントスキルの向上の必要性を感じておりました。そんな折、ARMから「エンゲージメント向上研修」をご提案いただきました。研修はエンゲージメントの基礎概念の理解だけでなくグループワークなど具体的な実践内容があることなどに着目し、導入しました。
お取り組みの内容について改めて簡単にお聞かせ下さい
管理職向けに研修時間をカスタマイズして実施
当社内のリソースなどの条件もあり、全社ではなくまずは東京の研究開発部門の管理職と次期管理職候補を対象にエンゲージメント向上研修を実施しました。ただ、せっかくやるのであればきちんとエンゲージメントの重要性について習得してほしいと考え、通常3時間のプログラムを5時間にカスタマイズしていただき、グループワークの時間を増やしました。若手と経験の長いリーダーの席を混ぜて配置して、なるべく意見が偏らず話合いが活発になるよう工夫しました。約1ヵ月後にアクションプランの実行状況等を「サポートミーティング」という形で社内にて確認しました。その後のフォローアップ研修のディスカッションでは、ARMにもサポートをいただき、ほかのリーダーがどのように課題解決をしているか情報共有を行いました。効果検証のためのチェックは約4週間に1回実施して、結果については拠点の異なる管理職も交えてテレビ会議で「数値の変動に結びついたと考えられる要因は何か」「どのように改善策を立てればよいか」などの意見や情報を共有しています。
実施後の効果や変化についてお聞かせ下さい
相手のことを理解しようとする意識づけにつながったことを実感
研修については皆エンゲージメントの重要性に理解を示し、アクションプランの実践も積極的に取り組んでいたようです。ディスカッションの場では、各々が率直な意見を述べる大変貴重な機会となりました。課題について意見交換する場があることにより、自身の考えを整理して自己理解が深まるだけでなく、管理職同士で共通の課題や悩みを抱えていることに気づくこともありました。その結果、以前と比べてお互いのことを理解しようとする意識が強まり、コミュニケーション不足を解消する第一歩につながったのではないかと思います。
人材・組織領域における今後の課題と展望をお聞かせ下さい
ツールを活用して日頃の行動変容への結びつきを引き続き検証
スコアは現状把握や効果検証に役立つものですが、決してスコアを上げること自体が目的ではありません。研修も非常に有意義ではありましたが、大事なことは日頃の行動変容にどう結びつけていくかをそれぞれが考えて実践することだと思います。組織側としてもスコアの推移をみながら効果検証を重ね、また匿名のコメントから受け取った提案や意見やきちんと汲み取って具体的な行動や施策に結びつける予定です。そういった継続的な取り組みこそが、コミュニケーション活性化につながり、適切なタイミングで情報共有ができたり、意欲低下の前兆を見逃さなかったりといった組織改善、ひいては会社の成長に結びつくと考えています。