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被災後のうつ病のリスクと対応

悲嘆反応とうつ病について

ご家族や大切な方をなくされた方々の強い悲嘆反応(悲しみ、罪悪感、怒り、後悔、再会の願いなど)は、ややもするとうつ病と混同しやすくご注意が必要となります。
このような悲嘆反応は期間の個人差はあるものの、喪失体験から2か月が過ぎるとかなりの方々が落ち着いてこられるとも言われています。
2か月経過しても、強い落ち込み、悲しみがおありの方はうつ病にかかっていらっしゃる可能性も考えられます。
また、被災後の避難生活を始めとする様々なストレスや経済面や健康などへの不安の継続などからうつ病になられる方もいらっしゃることと思います。
うつ病は2週間以上継続して、毎日朝から晩までほとんど一日中、悲しい気分を感じたり、喜びや興味を失ってしまう病気です。 以前は楽しかった活動がまったく味気なく感じられたりします。
また、食欲の減退も良く見られダイエットや運動をしていないのに体重が大きく変動することがあります。睡眠の障害も多く、寝た気がしなかったり、早朝覚醒といって早く目が覚め朝まで眠れない症状がしばしば現れます。焦燥感、疲れやすさ、罪責感、集中力の低下などもみられます。
重度の場合は自殺について考えたり、企図したりされることがあります。 悲嘆反応とうつ病について・	抑うつ気分
・	興味または喜びの喪失
・	食欲の減退または増加
・	睡眠障害
などの状態が2週間以上続く=うつ病のリスクを検討
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・( 出典:DSM-IV-TR精神疾患の分類と診断の手引)

うつに関し管理者の方にご注意いただきたい事

部下の方の生産性の低下、出退勤の変化への注意

うつになった方は前回PTSDと同様に仕事の生産性や出退勤の観点から大きな変化を起こされます。
喜びの喪失から行動そのものが不活発になられますし、不眠などによって生産性が低下します。
集中力が低下するのでこれまでに見られなかったミスなども目立ち始めます。
気分の落ち込みがひどくなると朝出勤できない日が続くこともあります。

自殺のリスクに関して

万一の場合ご本人から「死にたい」といった言葉をお聞きになることがあるかもしれません。
その場合はカナダの自殺予防グループが作成し日本医師会の「自殺予防マニュアル」にもあるTALKの原則に従い次のように対応することが良いと考えられます。
TALKの原則       (1)TALK相手のことを心配していると言葉に出して伝える
(2)ASK 自殺についての考えを正面から尋ね話題にする
(3)LISTEN共感しながら傾聴する
(4)KEEP SAFE 危ないと思ったら一人にせずに物理的に安全を確保する

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